退職相談を受けるのは気持ちが良いもの?

 過去もそうですが、退職相談を受けると、途端に弱気になってしまう自分がいる。苦手な仕事の上位に入る対応が退職相談。

 なぜ苦手かというと、短時間で解決するのを良しとせず、きちんと相手の気持ちを理解するために正論でなくとも時間をかけて聞いてあげて、徐々に課題を埋め合わせていくプロセスを踏むような遠回り対応になっていると感じているからだ。なので、良い・悪いをすぐ判断しようとしてしまうせっかちな自分は、結果的に正しいことを言っていたとしても、相手に共感・理解を得られないことが多かった。最近は、「雄弁は銀、沈黙は金」というように、話す力より聞く力、を高めようと改善に努めている。

 世の中一般的には、入社3年目の離職率が3割という統計データが出ているようだ。終身雇用の崩壊、テレワーク普及、専門スキル価値UPも影響しているのだろう。なので、人が減るのを嫌がるのであれば、外へ出て行こうとする流れを止めるのではなく、一度外へ出してから再び外から中へ入ろうとする流れをつくることが良いと考える。私は、これを「サケの出戻り制度」と命名したい。「あしたもワクワクしよ」