公園帰りの奇妙な声

 子供と公園帰りの夕方に、「チュッ、チュッ、チュッ、チュッ、チュッ、ポ~ンちゃ~ん」と連呼する奇妙な声が聞こえた。あたりは薄暗く発信元をよく見てみると、猫を探すオバサンが呼びかけている声だった。

 少し安心して通り過ぎたところで、子供が突然マネをしだした。最初は放っておいたが、子供ならではのしつこさが発揮されて、2度、3度同じことを繰り返し発信されると、クスクスと笑いがこみ上げてきた。

 翌日、子供散歩している際に、突拍子のないタイミグで、昨日のモノマネを子供がやってみせた。昨日よりも強い笑いが込み上げてきた。笑いの天丼とはいうが、時間が経過すると笑いのウェーブは強く起こってくることを実感した。笑いは奥が深い。